私の名は、ヴァニラ・アイス。
とほほ帝国通信社内の
とほほ特命リサーチ200×研究班 の主任調査員として配属されている。
今回、私の任命は【とほほ帝国七不思議】
の謎を調査するためにここまで派遣されてきた。
とほほ帝国の存在そのものが謎という話もあるが、
それ以上つっこむのはやめておいてくれ。
さっそく、我々が調査した内のいくつかをみなさんに公表していきたいと思う。
じっくり読んでいてくれ。では・・・。
第1章 【とほほ帝国 夏の接続】の謎
99年 夏。
私はこんな話を耳にした。
「とほほ帝国に接続しても誰もいない」、
「私が接続するとみんな落ちてしまっている」と・・・。
私は GiGantV世(以下 GiG ) 氏 協力の元にこの噂の真相を確かめるべく
「とほほ帝国」セッションへと潜入する事になった。
8月 某日 23:00 世間一般にはテレホタイムと呼ばれる
ヘビーなネット人間なら必ず恩恵をうけるであろう時間帯である・・・。
普段なら この時間はかなりの人数がセッションへと集まるハズであるのだが・・・。
IEブラウザの起動とともに、ICQが自動的に立ち上がっる・・・
一瞬、とほほ帝国 んげ【車騎将軍】氏 ( 以下 NGE )の名前が・・・!?
しかし その数秒後には、すでに落ちていた。
「こっ、これは・・・!?」
「ああ、彼はいつも こうですよ・・・」
私の質問に対し、GiG 氏は寂しげに、そして遠くを見つめるような目でつぶやいた。
「なっ、なぜ・・」
「彼は己の体を改造中なので、長時間のチャットは不可能なんですよ」
「な、なるほど・・・ しかし、何故 彼は改造を・・・?」
「・・・・・」
NGE 氏 改造には、なにか秘密があるのだろうか?
そんな疑問をぶつけずにはいられなかった私だが、GiG 氏は頑なに沈黙を守っていた。
その後、30分経過したが その間にだれも集まってくる気配させ感じさせなかった・・・。
(これは、かなりヤバイ状況では・・・?)
私の頭の中は一抹の不安を拭いきれないでいた。
すでに時計は 0:00 をまわろうとしていた・・・
(ななな・・・ 何故、誰も・・・???)
やはり、私の危惧していた事が現実になろうとしているのか!?
そんな思いを馳せている中、一人の人物がチャットに現れた。
HATENA?【大将軍】(以下 ? )である。
我々はさっそく彼とチャット体制に入った。
GiG > ういっす
? > こんばんは。
? > 今日も誰もきてませんねえ。。。
GiG > ういうい
(今日も・・・? やはり、とほほセッションには・・・ )
私の頭にはすでに とほほ帝国セッション崩壊 危機が脳裏に焼き付いて離れなかった・・・。
そして もう一つの疑問が・・・。
「GiGさん、何故 返事に "ういうい" なんですか?」
「タイプスピードが速いからです」
そうなのだ。GiG 氏のPCには信長&三国志の地名・人名 辞書登録以外はされていなかったのである。
いちいち漢字変換する場合に、たまに音読みで変換している謎がこれで解けた。
しかも、顔文字は全て半角アルファベット入力だった・・・。
しかし、そんな事は今回の謎に関係なかった。
けっして字数を稼いでいるわけではない。
肝心の謎が オチが見つからずさまよっているワケではない。
ワケのわからない言葉を私は頭の中ではりめぐらしていた・・・。
1:00 をすぎたころには、多くの人々がセッションから消えていった・・・。
セッションに対し、誰も来ない事に焦燥する我々に 時間 だけが無情に流れていった。
だが・・・
時計の針が1:30をまわろうとしていた その矢先、奇跡が起こった!!
しかし、あえて語るまい。
真実は貴方のその目で確かめていただきたい。
第2章 【とほほ帝国 赤人】の謎
「とほほ帝国に 赤人 現るとき、人類に巨大な災い起こる」
これは、GiG 氏が語った、とほほ帝国にまつわることわざである。
とほほ帝国建国以前の「 HATENA?'s ROOM 」にも同様のことが起きていたらしいのだが・・・。
全てが闇に葬られた今となっては詳細は不明であった。
私は「 赤人 」について恐る恐る尋ねてみた。
「それは・・・」
GiG 氏は言葉少なく そうはき捨てた。 しかし、その顔は深く重い・・・。
まるで、何かに怯えるような しかし 何かに憎しみを抱くような感覚さえもある。
その重い空気に 私は沈黙してしまった。
そんな様子を見たのか、GiG 氏は
「セッションでもしましょう♪」
まるで、努めて明るく振舞う氏に私も同意していた・・・。
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