人民は弱し 官吏は強し
今で言う、ショートショートSFの先駆け的な人の書いた本でつ。
で、内容はSFではなくてこの人の親「星一(ほし・はじめ)」という人の書いた伝記となっております。
内容的には民間企業対役人+政治家てな感じで、まあ戦前の日本という国家体質の問題を一部表現しているわけではあるのだけど。まあ、今回のキーワードは薬なんだけど、それの原料がモルヒネであった事が一番の問題だったのかな、と。あと思うのはこの人も日本の産業について発展を望むのだけど、やはり無理解な人々に押し潰されてしまった事がどうも、前回の鈴木商店と同じなんだよなぁ… と。 戦前ってこんなのが多くて少し鬱になりまつねぇ。