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鹿島鉄道

それは某NGEさんからの一言で始まった。
「行かないか?」
「どこへ?」という私の問いに対して、簡潔に切り返した。
「石岡」
聞いたこともない。地名か? 鹿島?鉄道?? そういえば近く廃線になる路線があったっけ?
と思って聞いてみた。その通りだった。何という事だ。
「行こう」
反射的に返答していた。場所的に結構遠いが廃線となれば仕方ない。
私としてはなかなか鉄道関連のイベントにお目にかかる事も無い、しかも廃線である。取り合えず支度をする事になった。

JRから経由で行くとすると石岡まで出ないといけない。で、ウチから石岡まで行く場合は西船橋から武蔵野線で新松戸まで行き、常磐線に乗り換え、柏でさらに快速に乗り換えと… 結構めんどい。
とりあえず、何も考えずに電車に乗る事にした。途中、NGEさんにメールするが無反応… 非常に不安である。
で、なんとか柏に到着しNGEさんと連絡を取る。どうやら同じ列車で合流するっぽ。 ひたち野うしくでなんとかNGEさんと合流。但し、電車が土浦止まりな為、しばらく次の電車を待つ事になった。 あいにく、天候がよろしくなく外に居ると結構寒い。一部外国のかたは短パン半袖という不思議な格好をしていたのは気にしない方がよい。因みに今後、世界進出を図るNGEさんには外国人を理解する為に冬も短パン半袖を提案するが見事に却下されたのは言うまでも無い。 土浦で適当にペットボトルを購入して、いざ石岡へ。
やっぱり、最終日とあって当日は人がいっぱい居る。
PASMOで入ったものの、どうやって鹿島鉄道に行くのかと思ったが一旦JRの改札を出て駅員さんから整理券を貰って入りなおすらしい。まあ、廃線決定している駅にICカードというのもアレですし。で、もう一回入りなおして鹿島鉄道側へ。 ホームにとってつけたような鉄パイプだけの改札で駅員さんが昔ながらの方法で手で切符を切っておりました。 こんな光景を見たのはいつ頃だっけかなー。
とりあえず、一日乗車券というのを購入。 1100円である。
既に、石岡発の列車がホームで待機おり、列車内もホームも人が一杯である。NGEさんが駅の様子や列車を撮影するのを眺めつつ、列車乗り込む。乗車券を見ると結構駅の数は多い。どの程度かかるのかな?と思ってるとアナウンスが… どうやら1時間近くかかるらしい。我々が石岡についたのは15時を廻っていたので終点の鉾田へは16時か。ちょっと時間かかるなー、とか思っていたが駅間は結構短かったのでそんなに苦では無かったですね。 線路の両側に広がる田植え前の田園風景を眺めつつ、途中桃浦駅で一回目の入換待ちの為停車することに。 NGEさんは再び撮影の為に車外へ。その間私は停車中に列車を眺める。おそらくキハ430形だと思う。 今のスタイルとはちがう昔ながらな岳南鉄道っぽい流線型のデザインに時代を感じつつ、入換の電車が遅れて到着。 この辺からは霞ヶ浦が目の前に広がっていて眺めは良い。 霞ヶ浦を眺めながら榎本で二回目の入換待ちを行う。 玉造駅からこの辺はまた風景が変わって完全に山の中という感じである。 未開拓地帯を走っているような気もしないでもない。 榎本は駅そのものは他とあまり変わらないのだけど、何か他と違う。何もないのに異様に広い。 貨物の引き込み線らしき跡もあるし。 後でわかった事ですが、昔はここから百里基地へ燃料輸送してたんですねぇ… 燃料が引火した場合の危険も考えてこんな僻地に作られたのでしょうか。 そんな事を考えつつ、さらに列車は進む。 どうやら終点の鉾田のようである。 しかし、駅に到着するとまたすごい人の数である。やはり廃線の直前というのはどこもこうなのであろうか? 兎に角、一旦改札を出て駅舎から少し離れる。 しかし、某NGEさんにはもう一つの野望があるらしい。
本日のイベント鯛焼きゲットのお店がどうやらここにあるらしい。 ココと言っても、駅舎の中で販売している鯛焼き屋のようである。しかし、そこには多くの人間がそれを求めて立ち並んでいるではないか! その人の群れは城を守る城壁の如く、圧倒的な威圧感を持ち、その流れは不動の如く動く気配を見せていなかった。 と、心の中で思ってもNGEさんには届かないのである。 とりあえず二人して列の後ろに並ぶ事に。 で、ちょうど駅前で何かの祭りらしきものをやっていたらしく、並んでいる人の多くも適当に眺めていたかはわからないが、とりあえず並び続ける事に。
鉾田駅は他の駅と違ってバスターミナルが隣接している。並んでいる多くのバスは今後、鹿島鉄道の代行輸送手段として運用されていくのだろう… もはやローカル鉄道に残れされた道は衰退しかないのであろうか…
と鯛焼きを待ちつつ並んでいくと、鉾田駅で販売中の記念DVDがどんどん売れていくではないか!! 最初に並んでいたときは10枚程度残っていたんだが、半分ぐらいのところで5枚になってしまっていた。私としては、是非NGEさんに実用、観賞用、保存用として最低3枚は購入して頂きたかったのだが、鯛焼き購入直前に既に売れ切れてしまったのは非常に残念である。 途中、列がなかなか進まないのは、お金を払わずに逃げた少女を店のおばちゃんが追いかけているからとか、目の前で100個注文している人がいるだとか、宇宙からの侵略だとか、政府の陰謀だとか、地球温暖化による異常な大気環境が鯛焼きの焼くスピードを遅くしているのとか、赤くして角を付ければ通常の3倍で焼けるよとか、NGEさんの誇大妄想があったり無かったりしましたが、なんとか買えました。どうやらNGEさんとしては(当然一人で)4個ぐらい欲しかったようですが、私は1個あればよいかなーという事で、お互い一つづつ購入する事にして、なので私が二人分買う事になりました。って、二人で並ぶ意味なかったやん! NGEさんDVD買えたやん! とかは、最早でもいいのです。
鯛焼き買った後に、NGEさんは記念切符みたいなのを購入。その後適当にバスターミナルから駅のホームの見えるとこで鯛焼きを食べました。鯛焼きは焼きたてが一番おいしいというのは祐一の名言ですが、正にその通りです。
鯛焼きを食い終わって、鉾田駅周辺をぶらぶらしていた訳ですが、特に目的があった訳でもないので直ぐに引き返して、一路帰路につく事に… と、思ったのですが何故かNGEさんは帰りに玉造町駅で下車します。せっかく日本最古の現役気動車に乗っていたというのに何という事でしょうか。 しかし、相変わらずNGEさんの目的がわかりません。 玉造町駅からどんどんと離れていきます。なんでも吉田屋とか黄色い看板で牛丼屋ではない店を探しているようです。 しかし、お互いに事前調査はしていない行き当たりばったりです、NGEさんの携帯だけが頼りです。WILLCOM頑張れ! てな感じであたり一面真っ暗な中、NGEさんを先頭にして進みます。まあ私はさしずめドラ○エ2のサマ○トリアな王子って処かなー、と思いつつ前進。 残念ながら3人パーティーになることはありませんけど。 とりあえずNGEさんの辞書には「(道が間違ってても)引かぬ、(私に対しては)媚びぬ、(今までの行動パターンを)省みぬ」という言葉しかありません、正しく皇帝です。 大人しく付き従うこと数十分、吉田屋発見です!! これは水の紋章を手に入れた時よりも感動大です。ちょっと嘘です。 さて、このお店は鹿島鉄道関連のお菓子を幾つか販売しているようでして、ちょっとは有名らしいです。で、今回 名物の鹿島鉄道カステラ?をゲットです。 私は買うつもりなかったんですが(お店自体も知らなかったしね…)折角だったので一つ購入する事にしました。 NGEさんは4個入りを購入の模様。詳しくはNGEさんがブログで書いてくれる筈だと信じたい。 その後、お店のおばちゃんと談笑(NGEさんが、だけどネ)しつつお店を離れる。唯一の気がかりなのは、鹿島鉄道関連のお菓子はどうなるんだろうなー?
と名残惜しみつつも、帰路に着くことに。まあ、相変わらず行き当たりばったりな行動で戻ります、まったく道を判っていません。不安です。でも帰るしかないのでひたすら歩きます。雨降ってます、傘をさすか迷うところですが大人しく歩き続けます。で、かなりというか、結構おなかの調子が悪いッス。 寒い日に無理に歩き回ったツケが廻ったのでしょうか? いや、歩かされたのはNGEさんのせいだし、もともとこんな無謀な計画はNGEさんしかしないし、全てNGEさんが悪いかもしれない、とか、そう思うことにしよう。 といか、かなりよろしくない。 なんとか頑張って駅前まで帰還し、出来たばかりの玉造町駅前のトイレに直行です。かなりヤバかったっす。
その後は駅舎の中でしばらく待機です。一時間に一本程度しか電車が無いので一回乗り過ごすと次が無いのです。まあ、トイレに行っている間に乗り過ごしましたが… orz
で、なんとか石岡に戻る列車に乗車です。最後はKR-500形なので、行きと帰りで一応3つの列車に乗ることが出来たのでこれはこれでよかったかな? KR-500形は他と違って新型、というか普通の列車でした。他の車両は乗っていると排気ガスっぽい臭いというか何かを感じていたのですが、これは特になかったですね。 さすがは新型。乗り心地、というか車体も一番安定していた気がする。
夜中で、雨が降っていた事もあり外が見えなかったのが残念ですが、とりあえず終点の石岡まで戻りました。
最後はやっぱり電車の撮影を(NGEさんが)行って、終了。 とはいかず、石岡駅に作られた臨時の記念品売り場で適当に品物を眺める事に… 個人的に欲しいアイテムが無くてちょっと残念でしたが、NGEさんはなんとDVDを買っているではないか! しかし、何故3枚買わないのだ!?
なんて事を考えつつも鹿島鉄道を後にします。 一旦、JR側の改札を抜けてPASMOで再び入りなおしです。
JR側のホームから鹿島鉄道のホームを眺めつつ、もう次来ることは無いんだろうなぁ、としみじみしつつ帰路をつくばに…

つくばに着いてからもひと悶着あったのですが、まあここは鹿島鉄道とは関係ないのでかなり省略です。
翌日、NGEさんの家で鹿島鉄道のカステラを食べつつ、鹿島鉄道のDVDを見ました。無音映画っぽい作りが独特の良さを醸し出しています。うーん、地方ローカル線にはこれからもがんばって貰いたいと取り壊されるDD901型を見ながらおもいました。 つД`)・ DD901タソ

まあ、NGEさんは今後、自分の妹をナカイモート化させる計画が発足した事は言うことありませんけど。

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コメント

ここまで完璧なレポがあるなら、俺のレポは要らないはず。

それより、萌え姉計画発動なのです。

いや、要る要らないの問題ではない。書け! と。

萌え姉などいません、それはどこの都市伝説ですか?

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