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2007年05月27日

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 第15巻

いやあ、長かった回想も終わってやっと本編です。回想編の辛かったところは何でもかんでもシャアが物語に絡んでき過ぎて、他のキャラクターの立ち位置を微妙に壊しているところかな。 
で、今回オリジン編では地球上でのホワイトベースの進行ルートが北アメリカ→南アメリカ(ジャブロー)→ヨーロッパ(オデッサ)へと続いて、TV版の北アメリカ→太平洋→アジア→オデッサ→ジャブローというルートからみると幾分現実的な選択となっております。
戦争の経緯としても、TV版のオデッサでの連邦の反撃→ジオンのジャブロー猛攻→連邦の宇宙攻略よりも、ジオンの攻勢(ジャブロー)を連邦が受け止めてそのまま反攻(オデッサ)へと進むのは流れとしてはごく自然、というより極めて判りやすくなるので物語としてのガンダムがより楽しめるかも…
また、ガンダムの水中戦はこれまでに無い戦い方でこれは結構良かったかも?
スレッガーさんはMS、戦闘機のどちらも乗れるマルチプレイヤーになってて、これもなかなか良い感じでつね。
このまま今後に期待です。

で、今回のメインは何といってもミハルである事は間違いない。
やっぱりこのシーン無くしてガンダムはないからなぁ… あなたの全てが好きではありませんが仲間ですので。
他にゾック、グラブロと一応TVで出てたMS/MAは登場しているので、このまま行けばザクレロの登場もあるうるかも!? いや、しかし… アレは。 ううーむ。

あと、気になるのは… 振り返ってみると漫画版ってTVよりも過激なシーンが多いような気がする… 元が子供向けのロボットアニメだからだろうか。

2007年05月20日

闘う医魂・北里柴三郎

本書は大きく2つに分かれており、表題である「闘う医魂」と「正丸峠の帝王切開」である。「闘う医魂」は副題の通り北里柴三郎を扱っており、「正丸峠の帝王切開」は伊古田純道と岡部均平という2人の医者を扱っている。最初の「闘う医魂」は、伝研の移管問題とを起点として東大医学部と北里派の確執を描いており、次の「正丸峠の帝王切開」は江戸時代末期、オランダの学問書の和訳だけを頼りに独力で日本初の帝王切開を行った2人の医者の話である。どちらも小説形式で書かれており専門的な話も殆ど無く普通に読めるのが何より良い。そして先見の明を持ちつつもお互いに困難に直面しながら無事に目的を果たすところがまた良いと思う。