復讐する神話 松下幸之助の昭和史
松下電器のお話。
只、この本が他と違うのは一般的なイメージで伝わってる松下電器ではなく、松下幸之助のワンマン経営化による弊害を前面に出しているところかな。本書がいいたいのはおそらくトップが長く居座った事による企業、そして組織の老朽化による最新技術開発の遅れを指摘しているのだと思われる。これが書かれたのが1988年であり、ちょうどバブル景気の終わりが告げられようとした頃なのもうなずける。結局、松下はコンピュータへの投資が遅れたことによってコンピュータビジネス及び家電のマイクロ電子化にも遅れてしまったようだ。これは結局、トップである松下幸之助の戦略によってもたらされた弊害という形であらわれてしまったのはなんとも皮肉ではあるだろうか… この本を書いた人は「ソニーと松下」という本で同じ状況で似たように発展しながら、その後の経営に大きく違いがでてしまった事を書いているのでそちらを参考にするとよりわかりやすいかもしれない。
まあ、しかし今ではソニーにも私はあまり興味が無くなってしまったな。
ところで、私は松下といえばMSXのパナソニックA1を真っ先に思い浮かべてしまうのだが。アシュギーネとかいうファンタジー系のキャラ、ちょうど映画コナン・ザ・グレート(シュワちゃんの方ね…)のようなキャラだろう… 当時、学校の先輩が持っていてとても羨ましかったのを今でも覚えている。MSXはMSX2、MSX2+、MSX2TURBOまで発展したけど、やはりMSXの最大の功績はイースじゃないだろうか… まあ私的にはメタルギアこそMSXだと思うのだけど。