その時、歴史が動いた 鉄は国家なり
今でこそ八幡製鉄所と言えば日本の鉄鋼産業の始まりと思われるかもしれないが、本当の八幡製鉄所はもっと苦難の連続であった。日露戦争の影に隠れ、近代日本の急激な発展によりその真実は闇に埋もれてしまった。
当時の先進的な技術を集めて作った製鉄所は器だけが整えられ中身(というか人間?)は… と、簡単に纏めるならこんな感じであろうか。
この番組の中では、焦点を当時、大学教授で鉄の技術的の第一人者であった、野呂景義氏にあて発足当時の八幡製鉄所をどのようにして工業立国である今の日本の位置に作り上げて行ったのかを解説している。その当時の「技術力」としては鉄道のレールがあてられるが、日本で全ての鉄道の国産化完了が昭和5年ということで、それまでは大部分のレールは輸入に頼っていた事になる。そして、その鉄を作るだけでどれだけ労力がかかったことだろうか… 鉄一つとっても、世界と肩を並べる事ができたのは昭和一桁代でやっとのレベルである… 昭和5年というと、もはや日本は軍部の独走態勢に走り始めた頃ですね。なんというか鉄だけでこれだけドラマがあるのがまた面白いというか、まあ今回はなかなか見て楽しめた回でつた。
なんか真面目なブログになってしまったが、これでいいのか!?
コメント
へえ、鉄って国産になったのはそんなに昔のことじゃないんだね。全然知らなかった。
今の日本に生きていると、工業製品って日本でも作れるけど、安いから途上国から輸入している、って当たり前のように考えてしまうけど、どんな基本的な工業製品でも技術なしには作れないということを改めて知りました。
投稿者: んげ | 2007年03月18日 13:02