patience and effort

父親の仕事の関係で、父親の仕事仲間が来日。折角だから、ということで、家族で彼と一緒に都内某所にて食事しました。

俺がまだ小学生になる前、父親は家族を連れてボストンに留学しており、そのときのラボのボスが彼という縁。残念ながら、幼少の記憶は既に失われていて、ついでに言うと俺も妹も帰国したらすっかり英語を忘れてしまったらしい。

閑話休題。

非常に楽しい食事会だった。俺も少し話したけど、メインは彼と父親の若かりし頃の話。

当時、留学先を探していた36歳の父親は、彼の講演を聴いて、ここなら!、と思い、彼のラボに行ったそうな。今から20年以上も昔。今とは違って、米国の情報はほとんど日本に入ってこなくて、何も情報もナシに、彼のラボに行ったら、非常に小さいラボだったことにびっくりした、とか。父親もまだ若いし、彼も実はまだ38歳。実際、ラボもまだまだの段階で、ラボに留学してきたのも父親が初めて。毎日のように、彼はラボに来てはWhat's new?と父親を始めラボのメンバーに聞き、そしてメンバーは成果を報告していたそうな。まさに、patience and effortの時代だって、って2人で懐かしがっていた。父親がラボを去るまでの1年半、研究に夢中になり、そして素晴らしい成果を上げていったらしい。帰国してからもお互い、やりとりを続けながら、それぞれ、今の成果を出したものだから、本当に素晴らしい。俺は全くの異分野なので残念ながら知らないけど、彼も父親もその分野では世界で十指に入るとか。でも、出発点は非常に小さなラボに過ぎなかった。……ちょっと感動してしまった。

最近、再来年くらいにできれば留学したいな、と考えているけど、今日、留学するなら、まさにそういう経験がしたい、って強く思った。そのためには、もちろん英語力を上げなくてはならないけど、それに加えて、自分にとってそういった経験ができるようなラボを探さないと。留学なんて生涯に1度くらいしかできないだろうから。

2007_0316_003715.jpg

写真はおまけ。彼からのお土産。ボストンと言えばやっぱり。

2007/03/16 01:01:48

追記。

昨日、その話を知人に話したら、すごいと思うのはパイオニアだからじゃないかな、と言われた。既存のテーマの拡張を手がけている今の俺はパイオニアになれないかもしれない。俺はパイオニアになりたい。もちろん、それはscratch―そして、そのための決断力―が必要だろうけれども。

2007/03/17 09:36:09

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: patience and effort

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://tohoho.jp/nge2015/cgi-bin/mt4/mt-tb.cgi/151

コメント(2)

爆烈 ぎがんと :

りゅっ、留学っすか… さすがでつね。
ちなみに私はそろそろ引き篭もりになろうかと思う次第であります。

んげ :

考えるだけならば、何もしなくてもいいからね。再来年って大分先だし。

実際に行くとなれば、いろいろとやらないとならないだろうし、そういうのを無視した単なる願望ということで。まず何よりも自分の英語を何とかしないとならないっす。

コメントする

このブログ記事について

このページは、NGEが2007年3月14日 23:59に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「食遊房 田」です。

次のブログ記事は「がんこやかるがん つくば店」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.01