成長の限界 人類の選択 (その2)

とりあえず読み終えました。って、読み終わったのはだいぶ前だけど。

この本にしろ、他の地球問題に関する本にしろ、結局、地球全体で、このまま資源を消費して、このまま廃棄物を排出し続けると、持続可能じゃなくなっちゃうよ、ということを言っている。この本が他と違うのは、破綻までの経路を動的に分析して、対策に時間遅れを生じるので、もう対策しなきゃ駄目だよ、って言っていることだが。

では、我々は何をすればいいんだろうか。

我々は具体的に何をすればよいのか? それを語っている本、って実はないような気がする。というよりも、本どころか、そういった研究自体ないのではないか?

本を読めば、確かに、例えば、地球全体でCO2をXXt削減しなきゃならないことは分かる。じゃあ、地域では何をすればいいの? xtを60億人で割った値を削減すればいいの? いや、そんなことはない。先進国と途上国では事情が違う。先進国でも、日本と米国、日本とヨーロッパでは状況が違う。日本でも、関東と北海道では状況が違う。

地域レベルまで持続可能性をブレイクダウンさせて、その上で、我々は何をしなければならないのか。そういったことをまじめに考える必要があるんじゃないかな、って思う。

残念ながら、今年度は指導する学生の関係で、そういった研究テーマを具体化させることはなくなってしまいそうだけど、常にアンテナを張って考えていきたいな、って思う。

(Last update: 2006/10/09 22:37)

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このページは、NGEが2006年10月 9日 22:28に書いたブログ記事です。

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